祭りってこんな感動したっけ?
- ikemen Ude
- 2022年7月19日
- 読了時間: 2分
ついこの前、マレーシアの盆踊り大会に行ってきた。友達からの誘いだったこともあり、とりあえず行ってみるかくらいの気持ちでいくことになった。
駅でシャトルバスを待つ時から、想像もしていなかった人の多さに驚きながらも、どんな光景が待ち受けているのかに少しずつワクワクしていた。
会場についてみると、何かのフェスかと思うような人の多さの中に幅広い年代の人が集まっていた。盆踊りという日本の祭りに対してこんなに人が集まるのかと、不思議な笑いが抑えられなかった。会場には、ここぞとばかりに日本食の屋台が並んでいて、お客さんは30分もかけてそれらを食べようとしている。ここはマレーシア?
驚きが隠せないまま、踊りの時間がやってきた。太鼓を囲んで人々が踊り歩く光景は日本よりも日本であった。今までの自分だったら、その踊りに参加するなんて考えもつかなかった。今回は、見よう見まねで参加することにしてみた。いつもだったら、周りの目が恥ずかしくて、見る側に回っているところだろう。マレーシアだからできた盆踊り体験とでも行ってみよう。
一緒に踊ってみると、思いのほか楽しい。童心を思い出すとはこのことかと気付かされた。大勢の人がスマホも見ないで、目の前のことを一体となって楽しんでいるのなんて何年ぶりに見ただろうか。ところどころで掛け声をかけたり、隣の人と笑顔で挨拶を交わしたり、交流の良さを実感したのはいつぶりだろうか。
初めの交流に言葉はあまり必要ないのではないだろうかと思う。もちろんこれは地域ごとに異なることであるが、私たちのようなアジア文化で生きる人たちは読み取り能力に優れている気がする。同じ空間を共にし、その動作や振る舞い、表情などからお互いを知り合おうとすることの方が自然なのではないだろうか。初めから言葉で交流しようとしずぎると、偏見や想像が育ってしまって、本来のその人をみることが難しくなるのではないだろうか。
日本の伝統がマレーシアで大事にされていることに感動したのち、自分は本当に日本について何も知らないなと深く思わされた。祭りというものは人々の本能を刺激するいい機会だと知れたので、日本でも祭り巡りをしよう。

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