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Guest House

先日の旅で、ゲストハウスの素晴らしさに改めて気付かされたので、忘れられないゲストハウスのオーナーさんのことを綴ろうかと思う。このゲストハウスは、京都の二条城駅近くにある”Guest House Oumi”という場所である。私が京都を好きになった理由の一つの場所と店主でもある。


家と間違えてしまうほどのこじんまりとした一軒家は、探すのに苦労して、着いた時は安堵のため息を吐いたことを覚えている。そんな私の気持ちを汲み取ってくれたのか、店主は物柔らかなトーンで必要最低限の説明をしてくれた。ゲストハウスにしては豊富なアメニティと宿内の綺麗さに店主の丁寧さが垣間見える。朝ごはんがついているとのことで、楽しみにしていたことを覚えている。


次の日は、帰るだけの予定だったので、ゆっくりと朝を過ごすことにした。朝ごはんを頼むと、私好みの卵焼きサンドイッチとコールスローサラダ、店主おすすめのセイロンティーが出てきた。私が、このお茶の種類まで覚えているのは、お茶から彼の人生を知ることになったからである。一人で、ご飯を食べていると、どこからきたのか、何をしているのかなど世間話は進んでいく。部屋の至る所に、スリランカ関連のものがあったので、どうしてか聞いてみた。


会社員時代を経て、やはりパイロットになりたいとパイロットを志た彼は語学留学として、なぜかスリランカをチョイスしたそうである。しかし、彼がいくことになった場所は、田舎の英語が通じない場所、英語を学びにきたはずの彼は生粋のスリランカ人との日々を始めることとなる。やはりそんな時に助けてくれるのは、日本人である。日本語学校を経営している人が、色々と助けてくれて、その学校でも教えることとなったという。なんとも不思議な流れではあるが、スリランカを好きになった彼はそこから数年間スリランカに滞在することになったという。


そこから数年、次にやりたいことはなんだと考えた時に出てきたのがゲストハウスであった。旅好きの人たちの憩いの場所を作りたいということでここができたという。人生とはこうも種類豊富なものかと思わせてくれた一人であり、人生上であった人の中で最も優しさの感情を多く受け取った人であるからこそ記憶に残っている。


次に京都を訪れた際はまた泊まろうと思う。


写真は、全く関係ないのだが、数年ぶりに焼肉を食べることになった日の一枚。


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