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Creative Directer

皆さんは、クリエイティブディレクターという職業をご存知であろうか。私がこの職業を知ったのは、私が惹かれた人々の紹介文に毎度このポジションが現れたからである。私は、肩書きについて触れたいのではなくて、この掴めないポジションを分解することで、自分もこの人たちに近づきたいと思うのである。


まず彼らに共通しているのは、彼らにしかない雰囲気を持っていることである。誰が書いたか知らない文、知らない商品、知らない音楽と出会っても、自然と誰が作ったものなのかわかってしまうのである。それは、単に同じものの繰り返しをしているのではなく、彼らにしか出せない魅力と独特の触り心地があるからではなかろうか。皆さんにもそんな経験があるのではなかろうか。なんだか好きだなと感じたものを同じ人がたまたま作っていたということが。


私は、こんな人に憧れるのである。彼らはどこか変わらず、しかし変化を求め続け、世界観を作り出している。個として確立された人間がコラボすることほど面白い革命が起こることはないとつくづく思う。私の推しの人々同士が何かを創り出したものなら、私はきっとぞれに飛びつき離さず、応援し続けるであろう。


今年の前半のこと、私は役割を決めない組織に所属していた。自分のこれまでの考えからは想像もできないようなその考えを最初は受け入れられなくて、頑なに役割を決めようとしていた。役割を決めるということがいいことか悪いことかはその組織によって違うのであるが、自分にとっては役割を持つことはむしろありがたいことであることに気づくことができた。役割というものがないと迷い込んでしまって何に集中すべきかわからなくなってしまうのである。私は、他人が思う以上に不器用なのであった。


不器用なのにも関わらず、他の人の管轄にまで手を入れようとしてしまうお節介な人間でもあるが故に、なんとも中途半端な状態になってしまう自分を責めう時が80パーセントほどであった。一度、自己否定ゾーンに入った人間が抜け出すのはかなり難しいことでそこからリフレッシュする方法を考えることも多々あった。しかし、私はその難しさや不甲斐なさを経験したからこそ、自分とはどんな種類のストレスなら楽しめるのかを認識できた気がする。


話をクリエイティブディレクターに戻そうではないか。私が役割という言葉を叫んでいた時、結局どんな役割をもちたいの?と質問され、私の頭に浮かんできた役割はクリエイティブディレクターのみであった。役割を求めていた割には、かなりぼやけた役割を提案してしまったことから、その場にはハテナマークが浮かんんでいた気がする。しかし、この頃から私はどこかこんなことをする人々に惹かれていたのである。


今回だけでは、この職業を分解できなかったので、次回さらに深掘りしていこうかと思う。



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