Vitality.
人を惹きつけるのは生命力じゃないかと思う。努力や我慢が賛美されるのは人間としての底知れぬ可能性、つまり生命力を感じるからではないだろうか。
と言っても、僕が魅せられる時の共通点として生命力と言う結論をつけたので主語を大きくしただけです。うるせぇ、謝らないぞ。このページでは俺が人類代表です。敬え。
そう思ったきっかけは『ゴールデンカムイ』という漫画を読んだことだ。普段読むのが遅いからと漫画を読まない僕ががっつり最新話まで読み込んでしまった。
この漫画は日露戦争終結後の北海道が舞台になっている。主人公の杉元佐一は戦争にて不死身の杉元と恐れられた兵士だった。兵役終了後、目の病を患っている親友の奥さんの治療費を稼ぐために、戦死した親友に代わり北海道に砂金を取りに来ていた。そこで、北海道のどこかにかつて集められた大量の砂金があることを知る。北海道の歴史、自然、アイヌの文化、戦争、ギャグ、グルメ、サスペンス、ミステリー、漫画の全てがそこにはある。
とまぁ、こんな感じです。この漫画ではアイヌの文化が事細かに描写されている。生き物を殺し、食す時の思想、調理方法や信仰の対象などだ。厳しい環境の中で生きていこうとするのを見ているうちに目が離せなくなった。主人公もそうだ。不死身と言われているだけあって脳を吹き飛ばされようと頬に穴が開こうとお構いなしに敵に向かっていく。生き抜こうとする意思を感じる。
このサイトで覚悟の話を見たから漫画をもう一つ出そうか。皆さんは『ジョジョの奇妙な冒険』をご存じだろうか。1880年、イギリス。貴族の息子ジョナサン・ジョースターと貧民街出身のディオ・ブランド―が出会ったことから始まるジョースター家とディオとの何世代にもわたる因縁の話である。この漫画ではよく「覚悟」という言葉が登場する。あと「凄み」ね。「覚悟とは暗闇の荒野に進むべき道を切り開くことだ。」なんて名言もある。ただジョジョにおける覚悟で僕の心に残っているのは、未来予知ができる少年とディオがかわした会話にでてきた覚悟だ。変えることのできない未来を知ってなにができるというディオに対し少年は知っていれば覚悟することができると答えます。後にディオはこの未来を知り覚悟することこそが幸せだと考え天国を目指すことになります。
この自らの運命を受け入れ前に進む姿もまさに生命力が溢れていると思います。
漫画の話ばかりしてしまいましたが、つらい部活を続けるのも、生活のために必死で働くのも、音楽を作るのも、石を掘るのも、絵を描くのも、山も川も海もビルも橋も、魅せられるものにはその背景の生きていくための行動、生命の力を感じます。
だから俺は友達と会うと元気が出るんだろうな。
ちょっと、オチ思いついてたんだけど漫画のあらすじ考えてるうちに忘れてしもた。忘れて志茂田景樹。すまんさタバサ。滑りすぎた玄白。解体新書。
恥ずかしいので僕のことは忘れてください。


