ぼんごれびあんこ。
やぁ、みんな。元気かな?正直画面の前の君が元気かどうかなんて興味がないんだ。だってそうだろ?元気だろうと元気がなかろうと腹は減るんだもの。
みんなはボンゴレビアンコを知っているかな?多分イタリア料理だ。簡潔に言えばアサリのパスタだよ。アサリの酒蒸しパスタ。最近、パックのアサリがなくて冷凍のアサリを買ったらあまりにも量が多くてね、ここ3日間毎日食べているんだけどさすがに飽きてきたから誰かにボンゴレビアンコを押し付けて一緒に苦しんでもらいたくなったんだ。だからここで僕がいつも作っているボンゴレビアンコのレシピを紹介するよ。

用意するものはこれだ。
・パスタ
・玉ねぎ 1/4
・むき身生アサリ
・塩
・白ワイン(料理酒でも可)
・オリーブオイル
・ニンニク
・豆板醤
・胡椒
・パスタをレンジで茹でるやつ
・まな板
・包丁
・フライパン
・トング
・キッチン
・やる気
・空腹状態の体
以上だ。キッチンとやる気、体以外はスーパーで揃うはずだ。諸君、外に出てくれ。
まずパスタを百均のレンジでパスタ茹でられるやつに気持ち多めの塩と適量の水と入れる。
早速嘘をついたが、パスタをレンジで茹でられる奴はスーパーで見たことがない。寄り道してくれ。
パスタを茹でる際の塩水は5%がいいとか言われているがそんなことはどうでもいい。ただ後にゆで汁で味をつけるので少し濃いめがいいかもしれない。
パスタをセットしたら茹で時間より5分くらい多くレンジの稼働時間を設定してスイッチを押してくれ。ちなみに僕は500ワット15分だ。

そしてこの15分の間に全てを決着させる。
まず玉ねぎをみじん切りだ。適当でいい。正直入ってなくてもいい。ただ、僕が玉ねぎが好きだから入れているだけだ。一応、熱が通った玉ねぎから水分が出ること、玉ねぎの甘さで味が深くなることから個人的に作りやすいと思っている。まぁ、好きにしてくれ。

次はフライパンを温めてからオリーブオイルを敷いていく。量は勘でいい。多いほうが美味いことだけは伝えておく。
ここで火加減が気になった人もいるだろう。なめやがって。中火でいい。困ったら中火だ。火が通れば日本で市販されている食材は食える。良かったな。

オリーブオイルに気泡が見え始めたらニンニクと豆板醤を入れる。油に香りをつけるためだ。ぱちぱち跳ねるから気を付けてほしい。僕は一度根性焼きみたいな跡が腕についた。
ニンニクは思ってるより多く入れるといい。豆板醤は少ないほうがいいぞ。中華料理の調味料は恐らく臨界点が存在している。ちょっと増やしただけでなぜか急に辛くなるからな。

ここからはもうそれはそれは簡単だ。恐らくじゃんけんすらできない犬でも作れるだろう。
アサリを投入する。好きなだけ入れてくれ。
冷凍のアサリだから雪解けを待つ。
解けたら玉ねぎを追加する。
玉ねぎが歯茎くらいの柔らかさになるまで炒める。
ここで焦げたら諦めてUberでも頼んでくれ。間違えても犬にあげるんじゃないぞ。玉ねぎはおろか多分もう全部食べちゃダメだ。

歯茎玉ねぎが完成したらお待ちかね、白ワインの登場だ。
白ワインの量はそうだな、うがい一回分くらいの量だ。いったん口に入れることはお勧めしない。汚い。

上の写真のようにワインが沸騰したら蓋をしてくれ。
僕の蓋は2年前に取っ手が取れてしまった。ティファールだからだろうな。
蓋をしたらアサリがふっくらするまで待つんだ。正直ふっくらがどの程度かわからないから目安はアルコールが飛ぶまでだ。

ここらでそろそろパスタが茹で上がっただろう。ぶっちゃけ10分経過していたらもう止めてもいい。お手元のパスタと相談をして欲しい。パスタがいけますと言ったらもう大丈夫だ。
パスタ茹でるやつに蓋をつけて茹で汁を切ってくれ。この時気を付ける点が2つある。
・ペヤングみたいに麺を捨てちまうこと
・茹で汁を全部捨てちまうこと
茹で汁を白ワインと同じようにうがい一回分残したら、それをフライパンに投入だ。

ここからは乳化と言う作業に入る。そのまま火にかけ続けてよく混ぜるんだ。水と油がゆで汁に溶けだしたでんぷんと共にとろとろになり始める。こうしてソースの完成だ。
完成後の写真は撮り忘れちまったが、これを見て作り出しているみんなの手元には料理番組よろしく、完成品が既にあることだろう。
ここにパスタを投入して、あえる。火は止めてもらっても構わない。
あえて、あえて、あえたら皿に盛りつける。後半残り数十秒、満を持してトングの本領発揮だ。麵をつかみ皿の中央で少しひねる。そのまま縦にトングを抜けば綺麗に盛り付けられるはずだ。
あとは具材をパスタのてっぺんからかけていき、胡椒を振ったら、、、

完成だ。だいたい15分前後だな。
味が心配な人はパスタをあえたタイミングで味見をしてみてほしい。料理は味が薄い分なら挽回が効くからな。味見の時点で失敗を確信した人はUberでも頼んでくれ。
もうひと手間加えたい人は、ごま油やパセリ、バジルがあってもいいかもしれない。
以上だ。ぜひみんな作ってみてくれ。食後の歯磨きは忘れるなよ。


