初めまして、百瀬といいます。
たまーに、このサイトで好きな音楽のことを書いてみないかと誘われて今この文章を書いています。
誘ってくれてありがとう。文章を書くのは得意ではないので、読みにくかったらごめんなさい。
今日はBOYZⅡMENのアルバム“Ⅱ”について書こうと思います。
BOYZⅡMENは、アメリカのヴォーカルグループです。記憶の中では四人組と印象が強かったですが、記事を書くにあたり調べてみると現在は三人で活動しているようです。全員がリードヴォーカルであり、全員とてつもなく歌が上手い。そんな彼らがお互いに共鳴し合い奏でられる、甘くて時には涙してしまいそうになるくらい美しいハーモニーがこのグループの最大の特徴ではないでしょうか。楽曲にとげがない、いつでも穏やかな気持ちにしてくれる。ともすると刺激求めてしまいがちな若い僕らにとっては退屈に聞こえそうだけど、一度この歌声に包まれる心地よさに気付けばなかなか抜け出すことはできないような。そんな安らぎを与えてくれる気がします。いまでこそハーモニー主体のヴォーカルグループは多いかもだけど90年代にメジャーデビューした彼らはその先駆けだったようです。
彼らの作品の中でもこの“Ⅱ”というアルバムは、僕の中でとても懐かしい一枚という位置づけです。アルバムがリリースされたのは1994年で、もちろん僕は生まれていない。でも、この時期は母親の青春時代とかぶるようで、僕が物心ついたときには母親が小さなCDプレイヤーでよくこのアルバムを聞いていました。それを今でもよく思い出します。
小さい頃は何回か引っ越しをしたことがあって、その中で一番長く住んだアパートの母親の部屋。電気もつけないで、カーテン越しの光だけの薄暗い部屋。学校から帰ってきたタイミングなのか、遊んでいたら寝てしまって目が覚めたときのタイミングだったのか。正確には覚えてはないけど、気付いたらこのアルバムの、特にOn Bended Kneeという曲を母親がよく聴いていました。子供のころの自分には退屈すぎて好きじゃなかったので、なんでいつもこの曲なのとか、どこが好きなのとかは聞きませんでした。きつい性格の母親だったけど、こういう曲が流れているときは穏やかだったから、その時間は嫌いじゃなかったです。
大学生になって、R&B系が好きになって聴くようになり改めてこのアルバムを聞いてみると、意外とはまってしまうもので。なぜか悔しさを覚えつつ、小さいころの記憶にはあらがえないのかと思いました。そもそもブラックミュージックのノリを良いと思えるのは、母親の影響かもしれません。その母親はいま、ヘヴィメタを愛聴していますが。
あまり曲紹介はできていませんが、全体を通してとても甘美で癒されるそんな曲が集まったアルバムです。心のささくれた部分にやさしく触れて、そっと寄り添ってくれるような。特にOn Bended Kneeのイントロのピアノと歌声はとても美しくて切ない。失ってしまった恋人に向けての曲だから、切ない気持ちの中に少しでも希望を求めてしまうような心情をうまく描いているのかなという気がします。基本キャッチ―な曲しかないから大好きだけど、雰囲気が似てるから退屈に思えてしまうかも。でもよかったら聴いてほしいです。気持ちを押し付けてくるようことはしないアルバムだから。
BOYZⅡMEN On Bended Knee
次回があるなら大好きなロックバンドについて書こうかなーと。
ここまで読んでくれた方には素直に感謝を、そうでない人も興味を持ってくれてありがとうございます。
